このような疑問にお答えします。
・カカオとココアは何が違うの?
見た目、味、さらには名前までほぼ同じのカカオとココア。
ややこしいですよね。
実際に食べても違いがよく分かりませんでした!
もし同じものなら、ココアの方が安いから助かるんだけど・・・
ネットにも色んな声があるようです。
急いでいる人のために答えから発表すると、カカオとココアは栄養価の面で「全くの別物」と考えられています。
そして、美容・健康効果が期待されているのは「カカオ」の方です。
流行のカカオと昔からあるココアって、一体何が違うんでしょうか?
今回のブログでサクッとシンプルに解説していきます!
Contents
カカオとココアは何が違うの?
カカオとココアは、どちらともカカオ豆から作られます。
この2つ違いは、製造方法とそれによって出来る栄養価の差です。
- ココアの製造方法と特徴
- カカオの製造方法と特徴
上記の2つを順番に説明していきます。
**注意:メーカーによって商品の製造方法は異なるので、あくまでも一般的な作り方のまとめだと思ってください。
ココアの製造方法と特徴
- カカオ豆を炭酸カリウムなどのアルカリ性溶液に漬け、カカオの酸味を中和し、苦みを取る(ダッチプロセス=アルカリ処理)
- 高温(105~140度)で乾燥・ローストする
- ローストしたカカオ豆を砕いてカカオニブにする
- カカオニブから脂肪分(ココアバター)を分離し、取り除く
- 再度、乾燥する
- 粉末状にする(純ココア)
*アルカリ処理は、一連の工程の中で複数回行われる場合もあります
ココア製造の特徴は、科学的に処理され、高温で加熱される点です。
このため、以下のような特徴があります。
- 苦みの少ないマイルドなチョコレートの味わい
- 高温処理されるため、栄養価は少な目
- 砂糖や脱脂粉乳などが足されて販売されることが多い
次にカカオの製造方法です。
カカオの製造方法と特徴
- カカオ豆を砕いてカカオニブにする
- カカオニブから脂肪分を低温圧搾(コールドプレス法)で分離し、取り除く
- 低温乾燥する
- 粉末状にする
カカオパウダーは必要最低限の加工で作られるのが特徴で、薬品や高温で処理されることはありません。
特徴は以下の通りです。
- 苦みのある深い味わい
- 低温処理されるため、カカオの栄養分(主にポリフェノール)がより多く残留する
カカオとココア:あなたに合うのはどっち?
カカオ | ココア | |
---|---|---|
味 | カカオ豆の苦味とコクあり | マイルドなチョコレート味 |
加工 | 最低限 | 普通 |
熱処理 | 低温 | 高温 |
栄養価 | 高め | 低め |
価格 | 高め | 安め |
食品タイプ | スーパーフード | 嗜好品・お菓子 |
カカオとココアの違いをまとめると、上記のようになります。
カカオは食品の中でもフラボノイド(ポリフェノール)の含有量が非常に多いため「スーパーフード」と呼ばれ、病気の予防からダイエットにまで効果があると言われています。
ですので、こういった効果を期待する場合は「カカオ」を購入するといいでしょう。
ちなみに、私はNAVITASのオーガニックカカオパウダーとカカオニブをiherbで買っています。 *この2つは、両方とも「ローフード」です。
一方のココアは、加工や熱処理で栄養価は減っているものの、苦味の少ない食べやすい味なので、普通の嗜好品やお菓子作りの材料として購入する人におすすめです。
▼ココアであれば、アルカリ処理していない商品がおすすめ!
さて・・・
ここまで読んで、「やっぱりカカオを試してみたい!」と思った人も多いと思います。
そこで、最後にスーパーフード「カカオ」を選ぶ時に出るであろう3つの疑問に答えていきます!
カカオ選びの気になるポイント3
- カカオはローフードなの?
- カカオは発酵されてるの?
- カカオの代用品はあるの?
上記の3点についてお話します。
カカオはローフードなの?
カカオニブやカカオパウダーは低温で加工されるため、一般的にはローフードということになっています。
ただし、ロー(Raw)という言葉の表示には規制がないため、残念ながら特定の商品が「本当にローフードの加熱上限である48度以下で処理されているか」を確認することは出来ません。
中には「ローストしていない=ロー」というゆるい考えのメーカーもあるので、ローにこだわる場合は、ローフードの取り扱いに定評のある会社の商品を選んだ方がいいでしょう。
カカオは発酵されてるの?
ほとんどのカカオ豆は、加工工場に届けられる時点ですでに発酵済みです。
ただし中には発酵されていない(Non-fermented)の商品もあります。
発酵されていないカカオパウダーは苦味がなく使いやすいと言われます。
ただ、発酵も焙煎もされていないとなると安全面での不安を感じる人が多く、一般的には発酵してあるタイプの方が主流です。
カカオの代用品はあるの?
カカオの代用品はココアですが、純ココアも原料は全く同じであるため、体に合わない人はいます。
特にカフェインが気になる人が多いみたいですね。
▼カカオの副作用については、こちらで詳しくまとめています
「カカオ苦手かも」と思った時におすすめなのが、キャロブです。
キャロブはマメ科の植物で、その果肉をローストして作られるのがキャロブパウダーです。
アメリカではカカオパウダーの代用品として定着しているキャロブですが、カカオ特有のほろ苦さはありません。
ほんのり甘味があり、カフェインを含んでいないのが特徴です。
まとめ:ココアとカカオは似てるけど、スーパーフードと呼ばれるのはカカオだけ!
ココアとカカオは全く同じ原料(カカオ豆)から作られるものの、その加工工程の違いから栄養価に大きな差が出ます。
ただし味はロースト加工してあるココアの方が飲みやすいと感じる人も多いため、用途に応じて使い分けてもいいかもしれません。
カカオのカフェインが気になる人は、ぜひキャロブも試してみてくださいね。
それでは本日は以上!
カカオパウダーが気になってるけど、ぶっちゃけ純ココアとの違いが全然分からない・・・どっちを買えばいいの?