このような疑問にお答えします。
・MSMって何?
・MSMサプリメントの効果6選
・MSMサプリメントの飲み方と副作用
・MSMサプリメントの活用方法5選(飲むだけじゃない)
これを書いている私は、10年前にMSMサプリメントに出会って以来、現在でも皮膚や髪のパサつきが気になる時に愛用しています。
実は、元々肌荒れがキッカケで使用を開始したので、内服だけでなく、肌に直接塗ったりと、いろんな方法でMSMを活用しています。
そこで今日は、MSMのキホンから活用法まで、じっくりお話ししていきたいと思います!
Contents
MSMって何?
「MSM」の呼び名で知られるメチルスルホニルメタン(Methylsulfonylmethane)は有機硫黄の一種です。
硫黄は必須ミネラル16種の1つに数えられいて、人間の体にはカルシウムとリンに続いて3番目に多く含まれているミネラルです。
アメリカでは主に「肌・髪・爪・関節」によいミネラルサプリとして、ごく一般的に出回っています。
MSM= Forgotten mineral(忘れられたミネラル)
硫黄は必須ミネラルでありながら、アミノ酸(タンパク質の構成要素)にも含まれるため、硫黄単体での摂取目安などは定められていません。
このためアメリカでは「忘れられたミネラル」と呼ばれたりします。
アメリカでMSMサプリが一般的になった理由
食品から摂取できるMSMの量が減っているとの懸念が広まったからです。
植物は雨水からMSMを吸収するため、ハウス栽培の拡大などで、食品(アミノ酸)から摂取できるMSMの量は減り続けていると考えられています。
また、MSMは熱に弱く加熱調理でも失われるため、サプリメントで補給しようとする人が増えたようです。
MSMサプリメントの効果6つ
硫黄は必須ミネラルなだけあり、その効果は多岐にわたります。
主な効果は以下の6つです。
- 肌・髪・爪の健康維持
- 肌荒れ・ニキビ・皮膚炎の改善
- アンチエイジング
- 関節炎・関節痛の緩和
- 運動後の筋肉疲労の回復
- 鼻炎などのアレルギーの緩和
MSMの効果は、主に体の炎症を抑える効果ですね。
MSMに関する実験は規模が小さいものが多く、まだまだデータが十分とはいえません。
ただ、必要摂取量などが定められていない分見逃しやすく、飲んでみたら「すごく効果が出た」という人が多いため、現在のように広く使用されるようになったと考えられます。
それでは、効果を順番に見ていきましょう。
肌・髪・爪の健康維持
肌、髪、そして爪の主な構成要素の1つにケラチン(タンパク質の一種)があります。
ケラチンは高濃度の硫黄を含んでいるため、MSMを補給することで肌や髪にツヤやハリが戻り、爪は強くなります。
肌荒れ・ニキビ・皮膚炎の改善
MSMには皮膚の炎症を和らげる効果があるため、ニキビ肌改善に効果的です。
私がMSMを使い始めたキッカケも、「ニキビ肌に良い」と聞いたからです。
▼ニキビ肌にいいサプリは、こちらの記事でもまとめています。
アンチエイジング
MSMは肌の老化の原因となる、肌細胞の炎症を抑えてくれます。
このため、MSMにはアンチエイジング効果も期待できるといわれています。
関節炎・関節痛の緩和
MSMは関節炎緩和のサプリとしても有名で、グルコサミン、コンドロイチンなど、同じく関節によいと言われるサプリとブレンドされた商品も人気です。
中国で関節炎・関節痛をわずらう50歳以上の男女100人を対象に行われた実験(1)では、MSMを摂取したグループで、関節の痛み、こわばり、腫れが緩和され、歩行、階段の上り下り、ベッドからの起き上がりが楽になったとの報告もあります。
ちなみに、この時のMSM摂取量は1日2.4g、摂取期間は12週間でした。
運動後の筋肉疲労の回復
ポートランドハーフマラソン(米国オレゴン州)の参加者20人を対象にした実験(2)では、MSMを摂取したグループで、マラソン後の筋肉痛と関節痛が臨床的な意義を持つレベルで減少したとしています。
ちなみに、大会前の21日間と、大会後の2日間の合計23日、1日3gのMSMを摂取したとのことです。
鼻炎などのアレルギーの緩和
MSMはペットや花粉によるアレルギー(涙目、かゆみ、鼻水など)の緩和も期待できるのではないかと言われています。
実際に、50人のアレルギー性鼻炎患者を対象にした実験(3)では、MSMを1日2.6g、30日間飲み続けることで症状が緩和したとのことです。
MSMサプリメントの飲み方と副作用
- 摂取量の目安は?
- 飲むときの注意点は?
- どんな副作用があるの?
- 誰でも飲めるの?
- ペットは飲める?
- どこで買えるの?
上記6つの項目について、解説していきます。
摂取量の目安は?
先ほども少し触れましたが、MSMの摂取量の目安は定められていないので、基本的には各商品に記載されている「摂取目安」に従うことになります。
MSMの毒性を調査した研究はたくさんありますが、1日に4845.6㎎(約4.8g)を越えなければ問題はないとされています(4)。
ただ市販品には1日0.5~3gと書いてあることが多いですね。
※製品ごとの目安量を守るようにしましょう。
飲むときの注意点は?
アルコールと一緒に摂るのは控えましょう。
硫黄を含む薬などもアルコールと混ぜることで体に害が出ることがあるので、MSMも「お酒と一緒の摂取は良くないのではないか」と言われています。
どんな副作用があるの?
吐き気、下痢、お腹の張り(ガス)、倦怠感、頭痛、不眠、かゆみ、アレルギーなどが副作用として出る可能性があります。
MSMは2007年にFDA(アメリカ食品医薬品局)からGRAS (Generally Recognized As Safe:一般に安全と認められる)という安全基準を獲得しているので、副作用は「一般的なサプリメントと同じ」だと考えられます。
誰でも飲めるの?
子供、妊婦、授乳婦に関しては安全性の確証が得られるほどのデータがないため、使用に関しては医師への相談が必須になります。
ペットは飲める?
ペットにMSMを与える場合は、市販の犬・猫用のMSMサプリか、MSM入りのおやつにするのがいいでしょう。
MSMをそのまま与えたい場合は、必ず獣医さんに相談してください。
どこで買えるの?
MSMは、Amazonや楽天など、ネット通販で購入できます。
ただし日本で買うと高い場合が多いので、iHerbで購入するのがおすすめです。
ちなみに、私は Doctor’s Best(ドクターズベスト)のMSMを使用しています。
一般的にはカプセルタイプが人気だと思いますが、私は粉末タイプを愛用しています。
グルコサミン、コンドロイチン配合タイプも人気ですね。
▼最後に、MSMサプリメントの活用法をご紹介します!
MSMサプリメントの活用方法5選(飲むだけじゃない)
- 内服する
- 患部に塗る
- 顔に塗る
- 髪に使う
- 入浴剤として使う
上記の5つです。
簡単に説明していきます。
内服する
一番一般的なMSMサプリの摂取方法です。
MSMは少し苦みがあるので、カプセルや錠剤にするか、粉末タイプなら、スムージーや青汁、その他のドリンクに混ぜて飲むのがおすすめです。
患部に塗る
粉末状のMSMを手持ちのクリームなどと混ぜて、患部に塗ることも出来ます。
ヴァセリンやシアバターなど、何でも使えます。
MSMの量は少量でOK・・・というか、かなり溶けずらいので、そもそも大量に混ぜ込むことは難しいです。
一晩おいてから再度混ぜると、なめらかになります。
市販品のクリームは、コンドロイチンとグルコサミンも入っているものが多いですね。
ただ市販品は肌との相性もあるので、好みは分かれますね。
顔に塗る
粉末状のMSMを手持ちのスキンケアと混ぜることも出来ます。
私はMSMを化粧水に溶かして、顔に塗ったりします。
肌の炎症を和らげてくれるので、ニキビがひどかった時にはお世話になりました。
MSM入りのボディローションやクリーム、フェイスクリームもありますが、必ずしも原材料や香りが気に入るとは限らないので、これも好みによりますね。
髪に使う
MSMはヘアケアにも使えます。
使い方は簡単で、シャンプーやコンディショナーに混ぜて使う時は、シャンプーボトル1本分に対してMSM小さじ1~2杯(約4~8g)が目安です。
入浴剤として使う
粉末状のMSMは、入浴剤としても使えます。
湯船にMSMを小さじ1~2杯入れて混ぜるだけでOK。
まとめ:MSMは知名度はまだまだ低いけど、かなり使えるサプリメント!
記事の内容をまとめます。
- MSMは有機硫黄の一種で、別名「忘れられたミネラル」
- MSMは消炎効果があり、関節炎、筋肉疲労から肌改善まで、色んな効果が期待できる
- MSMはクリームや化粧水と混ぜたり、お風呂に入れることも出来る
「忘れられた」と呼ばれるぐらいなので、どちらかと言えば地味なサプリではありますが、自然発生的に人気が高まっているので、それだけ効果を感じる人が多いということなのかもしれません。
私の場合、「肌荒れは治ってきてるのに、何かが足りない・・・」と思っている時にMSMに出会い、大げさですが、探していたパズルのピースが見つかったような気分になりました!
高いサプリではないので、気になったらすぐ試せるところもいいですね。
以上!
参照
- Xu, G., Zhou, T., Gu, Y., Wang, Q., Shariff, M., Gu, P., Nguyen, T., Shi, R., & Rao, J. (2015). Evaluation of the Effect of Mega MSM on Improving Joint Function in Populations Experiencing Joint Degeneration. International journal of biomedical science : IJBS, 11(2), 54–60.
- Withee, E. D., Tippens, K. M., Dehen, R., & Hanes, D. (2015). Effects of MSM on exercise-induced muscle and joint pain: a pilot study. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 12(Suppl 1), P8. https://doi.org/10.1186/1550-2783-12-S1-P8
- Eleanor Barrager, Joseph R. VeltmannJr., Alexander G. Schauss, and Rebecca N. Schiller.The Journal of Alternative and Complementary Medicine.Apr 2002.167-173. http://doi.org/10.1089/107555302317371451
- Xiaoqian Liu, Jillian Eyles, Andrew J McLachlan, Ali Mobasheri, Which supplements can I recommend to my osteoarthritis patients?, Rheumatology, Volume 57, Issue suppl_4, May 2018, Pages iv75–iv87, https://doi.org/10.1093/rheumatology/key005
関節や肌、髪の毛にもいいって噂のMSMだけど、聞いたことがない成分だし、買うかどうか迷う。効果や副作用を詳しく知りたい。