私は麦茶が大好きで、1年中飲んでいます。
麦茶と言えば、夏に冷やして飲むのが定番ですが、冬に飲むホット麦茶も美味しいんですよね!
でも、ある日思ったんです。
「私、麦茶飲みすぎじゃない?」と。
何でもやり過ぎは体に良くないですもんね!
そこで今日は、私と同じように麦茶の飲み過ぎによる健康への影響を気にしている人のために、「麦茶は健康に悪いの?飲みすぎの注意点と気になる健康効果」についてお話しします!
Contents
麦茶の飲みすぎによる健康への影響
麦茶の飲み過ぎなどによる、健康への悪影響としては、次のようなものがあります。
- 冷え性になる
- むくみの原因になる
- 歯の着色の原因になる
- 残留農薬が気になる
- 大麦アレルギー
冷え性になる
麦茶には体の熱を取ってくれる作用があります。夏に冷やした麦茶を飲む習慣があるのも、このためですね。
ただし、寒い日やエアコンが効いた部屋で冷たい麦茶を飲むと、体が冷え、冷え性の原因になります。
また、体温が下がると免疫力も落ちるため、冬場の冷たい麦茶は、風邪などを引くキッカケにもなってしまいます。
「暑い」と感じていない時は、常温や暖かい麦茶がおすすめですよ。
むくみの原因になる
麦茶は飲みすぎるとむくみの原因になります。
1日の水分摂取の目安は1.5~2リットルと言われています。この量を無味の水で摂取するのは苦労しますが、麦茶の場合「ガブガブ飲んでいたら、とっくに2リットル超えてた!」なんてこともありますよね。
特に女性の場合、筋肉量も少なく元々静脈の血行が悪くなりがちですので、麦茶の飲み過ぎによるむくみは、ぜひ避けたいところです。
歯の着色の原因になる
麦茶には歯のステインの原因として有名な、紅茶や緑茶などに含まれるタンニンという成分は、検出されないぐらい微量しか含まれていません。
しかし、タンニンだけがステインの原因になるわけではなく、色のついた飲み物であれば、どんなものでも歯の黄ばみの原因になります。
実は私も、タンニンなしで「絶対に歯の着色が起こらない」と聞いていたルイボスティーで、歯がひどく着色してしまいました。
麦茶による歯の着色は最小限ですが、気になる人はストローを使ったり、四六時中麦茶をすすって、歯を麦茶漬けにするような飲み方は控えた方がいいでしょう。
残留農薬が気になる
麦茶の原料となる大麦の栽培には、たくさんの農薬が使われます。
常識の範囲内での摂取では問題がないとされていますが、もし水代わりにたくさん飲むのであれば、気を付けたいところです。
残留農薬や大気汚染の影響を受けている中国産などの輸入品は避け、出来るだけ有機栽培の商品を選ぶようにしましょう。
大麦アレルギー
大麦でアレルギー反応が出る人は多くはありませんが、まれに敏感な人もいます。
小麦のタンパク質であるグルテンに起因するアレルギーは有名ですが、実は大麦のタンパク質・ホルデインは、グルテンと分子構造がよく似ています。
このため、グルテンにアレルギーがある人は、特に注意が必要です。
今は大丈夫でも、飲みすぎることによってアレルギーになってしまうこともありますので、思い当たる節がある人は、注意しましょう。
麦茶の健康効果・効能
麦茶の健康効果や効能には、以下のようなものがあります。
- 胃の粘膜を守る
- 体の熱を取る
- カフェインフリー
- 血液サラサラ
- 生活習慣病予防
- 美肌効果
- リラックス効果(血圧低下)
- 虫歯予防
胃の粘膜を守る
麦茶には胃の粘膜を保護してくれる働きがあることが分かっています。
胃は食生活の乱れのほか、ストレスでも荒れてしまうことがあるため、胃の健康が心配な人には、麦茶がおすすめです。
また、成分的にもカフェインフリーで元々胃に優しいため、起き抜けなど空腹時に飲んでも胃を刺激しないのがうれしいですよね。
体の熱を取る
東洋医学では、麦茶は体のほてりや余分な熱を取ってくれると考えられています。
また、大麦の旬は初夏であることから、昔から麦茶は、暖かい季節との相性がいい飲み物と考えられてきました。
どおりで「夏の定番」なはずですよね!
ただ、キンキンに冷やした麦茶は、一度にたくさん飲むと腹痛の原因になったり、冷え性の引き金にもなりますので、おすすめできません。
体の熱を取りたい場合は、常温から少し冷えた麦茶を飲むようにしましょう。
カフェインフリー
麦茶はカフェインフリーの飲み物ですので、妊婦さんや小さいお子さんでも安心して飲めます。
また、寝る前に飲んでも快眠の妨げになりません。
さらに、お茶やハーブティーの利尿作用は、カフェインが入っているものほど高くなります。
つまり、元々カフェインが含まれていない麦茶は、利尿作用が比較的低く、「効率的な水分補給」に適した飲み物ともいえます。
血液サラサラ
麦茶に含まれるアルキルピラジンという成分には、血行を促進する効果があります。
麦茶の原料である大麦も健康食品と呼ばれることが多いですが、アルキルピラジンは、大麦をローストする際に生成される成分ですので、麦茶特有の健康成分と言えます。
血流がよくなると、デトックス力が高まるため、体の中でプラスの連鎖反応が次々と起こります。
例えば、免疫力がUPし、アンチエイジング効果も望めますよ!
生活習慣病予防
麦茶には抗酸化作用がり、がんや心筋梗塞などの生活習慣病を防いでくれます。
これは、Pクマル酸などの抗酸化物質が、生活習慣病の原因になる活性酸素と戦ってくれるからです。
美肌効果
活性酸素は、生活習慣病だけでなく、肌細胞の老化の原因にもなりますので、麦茶の抗酸化作用はアンチエイジングにもなります。
麦茶は、日々の生活の中で出来るだけアンチエイジングをしていきたい人にも、ピッタリの飲み物だといえます。
リラックス効果(血圧低下)
麦茶には、GABA(ギャバ) という成分が含まれています。
GABAの正式名称はγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)で、自律神経のバランスを整えてくれる働きがあるほか、リラックス効果や血圧低下の働きもあります。
血圧が気になっている人や、ストレスが溜まっている人にもおすすめですね。
虫歯予防
麦茶には、バクテリアが歯に定着し繁殖するのを防いでくれる効果があります。
ミュータンス菌(通称虫歯菌)対策に向いていますので、すぐに歯を磨けない時などには、麦茶を食後に飲むのがいいかもしれません。
麦茶の選び方
麦茶にもいろいろな種類がありますので、自分が好きなものを選ぶようにしましょう。大きく分けて、4種類の麦茶がありますよ!
- 六条麦茶
- 二条麦茶
- はと麦茶
- ブレンド麦茶
六条麦茶
六条麦茶とは、六条大麦で作る麦茶のことで、いわゆる「普通の麦茶」です。
パッケージに表示がない場合は、六条麦茶と思ってまず間違いないでしょう。
いつもの、どこか懐かしい、安定の美味しさで人気の麦茶です。
二条麦茶
二条麦茶は、六条麦茶の次に多く出回っている麦茶です。
六条麦茶よりデンプンの含有量が多く、苦みが少なく、よりマイルドで甘味が強い麦茶です。
はと麦茶
はと麦は肌荒れの改善に使われる漢方薬・ヨクイニンの原料でもあります。
体の内側から美肌を作る効果があると言われていますので、美容効果狙いの人は、はと麦茶がよいかもしれません。
スッキリとした爽やかな味わいが特徴の麦茶です。
ブレンド麦茶
各種麦茶をブレンドしたものだけでなく、豆、薬草、漢方などを混ぜて作るブレンド麦茶もたくさん出回っています。
例えば、ペットボトル飲料になりますが、爽健美茶(コカ・コーラ)や十六茶(アサヒ)も、麦茶ベースのブレンドティーです。
どちらも、一番多く使われている原材料は、はと麦になります。
やはり、麦茶の中でも、特にはと麦茶が「健康的」と考えられているようです。
ちなみに、私の義母さんは台湾人ですが、彼女が作るスープにははと麦が入っていることが多く、「肌にいい」と言っています。
中国圏の方には、はと麦の美容効果は周知の事実のようです。
麦茶の美味しい淹れ方
麦茶にも、煮出し、水出し、ペットボトルなどがありますよね。
私も色々試しましたが、やはり麦茶が一番おいしい淹れ方は煮出す方法です。
以前お茶屋さんで働いていたことがあるのですが、ほうじ茶や麦茶などの、煎ったりローストして加工してあるお茶は、沸騰させた熱いお湯でなければ、本来の香ばしさを最大限に引き出すことが出来ません。
私も面倒な時は水出しにしちゃうんですが、美味しい麦茶が飲みたければ、ひと手間かけるのがおすすめです。
1番美味しい淹れ方
やかんにお湯を沸かし、沸騰したら弱火にして、麦茶のパックを入れます。
2~3分煮たら火を止めて、そのままお好みで5~10分蒸らして、パックを取り出すだけです。
弱火でしかもたったの数分なんですが、実際に煮ることで美味しく仕上がります。
2番目に美味しい淹れ方
「煮るのが面倒」「やかんを洗うのが面倒」という場合は、耐熱容器に麦茶を入れ、その上から熱湯を注いで、15~20分蒸らす、という方法がおすすめです。
早く冷ましたいときの淹れ方
作った麦茶を出来るだけ早く冷ましたいという場合は、耐熱容器に麦茶を入れ、その上から1/3の量の熱湯を注いで15~20分蒸らす方法がおすすめです。
最後に、耐熱容器の一番上まで、冷水や氷水を注いで冷やせば完成です。
味が薄ければ、水出しの要領で、麦茶パックはしばらく入れたままにしておいて、丁度いい濃さになったところで取り出せばOKです。
淹れ方の注意点とポイント
注意点とポイントは以下の3つです。
- 強火で長時間煮るとエグみ・渋みが出る
- 水からパックを入れて煮るとエグみ・渋みが出る
- 香ばしさは熱を加えることでしか出てこない
新しいメーカーの麦茶を使う場合は、煮る時間などで迷う場合もあると思いますが、まずはパッケージに書かれてある「作り方」「淹れ方」を読んで、その通りに作ってみるのが一番安全だと思います。
麦茶の保存方法と期間
作り置きの麦茶は、長持ちしません。
麦茶はでんぷん質を含み、ほかのお茶に比べて雑菌が繁殖しやすいため、夏場の常温保存は避けるようにしましょう。冷蔵保存でも4日が限度だと思います。
さらに、水出しの方が、熱が加わっていない分、保存期間はより短くなります。水出しの場合は、出来るだけ早く飲み切るのがおすすめです。
また、先ほども少し触れましたが、二条麦茶は麦茶の中でもでんぷん質の含有量が多いですので、作った後の保存方法には特に注意したいですね。
麦茶の効果的な飲み方
麦茶はノンカフェインですので、1日中いつ飲んでも大丈夫です。
一度にガブガブ飲んでしまうと、体が水分を吸収しきる前にトイレに行くことになりますので、水分補給のためには、1日を通してこまめに少しずつ飲むのがおすすめです。
胃の粘膜を保護してくれる働きや、虫歯予防効果もありますので、食前食後に飲むのもおすすめです。
もちろん、食事しながら飲んでも大丈夫です!
麦茶には「胃液を薄めて消化不良を起こす」という噂がありますが、少量なら問題ありませんし、はと麦茶には、消化吸収を助ける働きがあるともいわれています。
「液体が胃液を薄める」というのは、麦茶だけでなく水も同じことですので、量に気を付ければ、食事中に飲んで問題になることはありません。
最後に、飲む温度としては、冷え性や腹痛を避けるために、「少し冷たい~常温の麦茶」がベストですね。
ホット麦茶もおすすめです!
コーヒーの代わりに飲む麦茶
最近では、健康や美容のためにカフェインを避けている人も多いですが、実は、麦茶は昔からコーヒーの代わりに飲まれてきました。
正直、コーヒーと味が似ているかと言われれば微妙ではありますが、アメリカでは、コーヒーを止めたい人や、女性なら生理前後のカフェインを避けたい時期に飲む人が多いようです。
作り方は簡単で、麦茶を濃く入れるだけです!
一般的な麦茶は1パックを約1リットルほどのお湯で淹れますが、コーヒーのように飲みたい場合は、お湯の量は半分の500ml以下にします。
パックのまま長めに煮出してもいいですし、パックを開けて中身を出し、急須などで淹れることも出来ます。
ただし、水出しでは、水分量を減らしても、コーヒーにどことなく似た「麦茶の香ばしさやほろ苦さ」は出ませんので、お湯で淹れるのがポイントです。
お好みで、ミルクや甘味料を入れてお楽しみください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
麦茶には、飲みすぎると気になる点は確かにありますが、基本的にはとても健康的な飲み物です!
健康効果では緑茶には勝てないかもしれませんが、逆に緑茶のようにカフェインなどに起因する副作用もないですし、胃にも負担がかかりません。
そういった面では「麦茶の方が健康的」と言うことすら出来るかもしれませんね。
とにかく私はこれからも、麦茶を愛飲していくと決めました!