パパっと作れるヘルシーおやつ50選【クリーンイーティングOK】

「マクドナルドのポテト」原材料を3カ国分チェックしてみた

ハンバーガー
(*この写真はマックではありません・・・

マクドナルドの「マックフライポテト」。好きな人も多いですよね。

アメリカでは、「ワールドフェイマスフレンチフライ(世界で有名なフライドポテト)」という名前で販売されていますが、こちらでも大人気です。

マクドナルドは、フライドポテトで有名になった会社で、実は、一番最初に出来たメニューも、ハンバーガーではなく、フライドポテトでした。

しかし、その人気の一方で、「数ヶ月放置しても腐らない」「半分以上添加物」など、黒いうわさも絶えないですよね(汗)。

そこで今日は、マクドナルドのポテトの原材料を、3カ国分、まとめてチェックしていきたいと思います!

Contents

原材料は何種類?

さて、最初に、質問です。

マクドナルドのポテトには、一体、何種類の食材が使われているでしょうか?

じゃがいも、塩、揚げ油の3つかな?

いやー。ファストフードだし、さすがに5つぐらいはあるんじゃない?

正解は・・・「マクドナルドの、フライドポテトの原材料の数は、国によって違う」です。

そうなんです。

ネットでは、「マックのポテトの原材料は20種類近い」なんて記事も目にしますが、実際には、国によって違います。

本当なら、日本マクドナルドさんが、原材料をすべて公開してくれていれば、日本人としてはうれしい限りですよね。

ただし、今のところは情報は開示されていませんので、今回は、アメリカ、カナダ、イギリスを比べてみました!

まずは、マクドナルド生誕の地、アメリカからみてみましょう。

アメリカの場合

アメリカのマクドナルドの、「ワールドフェイマスフレンチフライズ」の原材料は、全部で9種類です。

こちらが、公式サイトの原材料のスクリーンショットになります。

出典: McDonalds: World Famous French Fries®

それでは、1つ1つ見ていきましょう。

Potatoes(じゃがいも)

まずは、じゃがいもですね。

「じゃがいもが使われていない」という噂もありましたので、一安心ですね(笑)。

マクドナルドで使用しているじゃがいもは、遺伝子組み換えではないそうです。

しかし、マクドナルドと取引のある農家(というか、実際には、農家からじゃがいもを買い取って、冷凍加工してマクドナルドに売っている会社)の最大大手である、Simplot(シンプロット)社からは、遺伝子組み換えじゃがいもへの切り替えを何度も提案されていると、聞いたことがあります。

マクドナルドは、じゃがいものキズや黒、紫、緑などの変色に大変厳しいく、農家への負担が大きいことが、たびたび問題視されてきました。

遺伝子組み換え品は、収穫中や加工中に、じゃがいもに傷やアザが出来にくいとされています。

ただし、今のところ、マクドナルドとしては、消費者や世界の動向を考慮して、遺伝子組み換えのじゃがいもを採用する予定はないとしています。

*とは言え、じゃがいも以外の原材料のほとんどは、遺伝子組み換え品です・・・

Vegetable Oils(植物油)- 揚げ油

揚げ油は、植物油4種類と、「ナチュラルビーフ―フレーバー」なるもので、できています。

Canola Oil(キャノーラ油)

アメリカで使われるキャノーラ油は、ほぼすべてカナダで生産されます。そして、カナダで生産されるキャノーラの98%は遺伝子組み換えです。

Corn Oil(コーン油)

アメリカで栽培されるコーンの92%は遺伝子組み換えです。市販のコーン油は、オーガニック製品をのぞいて、ほぼ100%遺伝子組み換えです。

Soybean Oil(大豆油)

アメリカで栽培される大豆の94%が遺伝子組み換えです。大豆油は、レストランなどの揚げ油として需要がありますが、ほぼ遺伝子組み換え食品です。

Hydrogenated Soybean Oil(大豆硬化油)

硬化油(水素付加することによって、保存性を高めた油)と言えば、「トランス脂肪酸を含むのでは?」と不安になりますが、マックのポテトは、トランス脂肪酸は0gということです。

ただし、使用している大豆が、遺伝子組み換え食品であることに、かわりはありません。

Natural Beef Flavor(ナチュラルビーフフレーバー)

全ての原料は書かれていませんが、小麦と牛乳由来の、タンパク加水分解物を含むフレーバーである、と記載されています。

また、2001年に、ベジタリアン2人が訴訟を起こし、マクドナルドは「ナチュラルフレーバー」から「ナチュラルビーフフレーバー」へと、表示を変更していますので、おそらく肉の成分が含まれていることは、確かでしょう。

ビーフエキスや、アミノ酸系調味料(遺伝子組み換え)、甘味料などを合わせて作られた、食品添加物であると考えられます。

Dextrose(デキストロース)

デキストロースは、グルコース(ブドウ糖)と同じ構造をした、単糖です。要は、砂糖です。

一般的にトウモロコシが原料ですので、遺伝子組み換えです。

Sodium Acid Pyrophosphate(酸性ピロリン酸ナトリウム)

じゃがいもの、変色を防ぐために使われる添加物です。

最後は塩です。

想像してたより、原材料の数は少なかったけど、遺伝子組み換え食品のオンパレードだね(汗)。

家で作る、フライドポテトとは、別物だと考えた方がいいね。

カナダの場合

次に、カナダを見ていきましょう。

なんと、カナダのマクドナルドの、「ワールドフェイマスフライズ」の原材料は、最大で15種類です!

前々から、「カナダのマックのポテトはベジタリアンだ」と聞いていたので、なんとなく、アメリカよりはヘルシーなものを想像をしていました。

しかし、大間違いでした(汗)。

こちらが、カナダのマクドナルド公式サイトの、フライドポテトの原材料のスクリーンショットです。

出典:McDonalds Canada:World Famous Fries

キャノーラ油が2種類あり、両方、もしくはどちらか一方を使うそうですので、両方使った場合には、原材料が15種類になります。

アメリカにはない原材料6つ

  • High oleic low linolenic canola oil(別名オメガ9キャノーラ油)
  • Natural flavour (vegetable source) – ナチュラルフレーバー(植物由来)
  • Citric acid (preservative) – クエン酸(保存料)
  • Dimethylpolysiloxane (antifoaming agent) – ジメチルポリシロキサン(消泡材)
  • Silicoaluminate – シリコアルミネート(塩をパラパラさせる)
  • Potassium iodide – ヨウ化カリウム

まずは、アメリカの「ナチュラルビーフフレーバー」の代わりに、植物由来のフレーバーが使われています。

やはり、ベジタリアンのようですね。

あとは、塩にも添加物が含まれているのが、アメリカとの違いですね(シリコアルミネートとヨウ化カリウム)。

また、クエン酸は、遺伝子組み換えのものを使っている、可能性が高いでしょう。

もう、日本語訳を見ても、全然何か分からないね(汗)。

まさに、ベジタリアンジャンクフード・・・と言うか、本当に体に悪い!

イギリスの場合(これが一番驚きます!)

最後に、UKの結果を見ていきます。

なんと、UKのマクドナルドの、「マクドナルドズフライズ」の原材料は、全部で5種類です!

さすが、ヨーロッパと言うべきなのでしょうか。原材料のリストが、パッと見るだけでも、断然短いのが分かると思います。

以下が、イギリスのマクドナルド公式サイトの、フライドポテトの原材料の、スクリーンショットです。

出典:McDonalds UK:McDonald’s Fries

原材料は、じゃがいも、ひまわり油、なたね油、デキストロース、塩です。

なんだか、家庭でフライドポテトを作る時の感覚に、かなり近づいてきていますね。

ちなみに、 「デキストロースは、主に、じゃがいもの旬が始まる時期に添加し、揚げ油には、水素添加した硬化油は使用していない」と、親切に書いてあります。

あくまでも、ファストフードチェーンですので、それぞれの原料が、高品質というわけではないと思いますが、それでも、5種類は少ない! そして、普通にベジタリアンですね。

ヨーロッパは、添加物や遺伝子組み換え食品に対してかなり厳しいですので、それがハッキリと表れているような結果ですね。

同じマクドナルドなのに、ここまで違うのはビックリだね!

どっちみち、健康にいいとは言えないけど、消費者に寄り添おうとしてる感じがするな!

ナチュラルビーフフレーバーの謎

アメリカのマクドナルドは、ベジタリアンメニューが少ないことで有名です。特に、ポテトに関しては、「どうして、ベジタリアンに出来ないの?」という声も、たくさん聞こえてきます。

実際に、カナダやUKのフライドポテトも、ベジタリアンですよね?

この理由は、「秘伝の味を守るため」だと言われています。

1940年の創業当時、マクドナルドのポテトは、ほぼ100%牛脂で揚げられていました。当時の原材料は、じゃがいも、牛脂、塩と、ほんの少しの植物油だったそうです。

この、揚げ油として使われた牛脂の風味が、マクドナルドのポテトが「他とは比べ物にならないぐらい美味しい」と思わせる隠し味でした。

また、マクドナルドをフランチャイズ化した、実業家レイ・クロックも、マクドナルドのフライドポテトの味に惚れ込んで、フランチャイズ化成功を確信していたというほどです。

しかし、1980年代に入ると、健康への懸念から、消費者の間で、牛脂使用への反感が広まりました。そして、1990年にマクドナルドは、揚げ油を、数種類の植物油のブレンドへと変更する、決断を下しました。

この揚げ油の変更を行う際、マクドナルドは、秘伝の味を守るために、ナチュラルビーフフレーバーというものを、揚げ油に添加するようになったそうです。

まとめ

いかだだったでしょうか。マクドナルドのフライドポテトの原料を、3カ国分ご紹介しました。

こんなにも、国によって原材料が違うなんて、ちょっと驚きですよね!

特に、チェーン店のファストフードレストランは「どこの国でも同じ味」が1つのウリになっていると思いますので、ベジタリアン・ヴィーガンのポテトがどんな味なのか、少し気になります。

どちらにせよ、美容や健康のためには、避けるに越したことはないんですけどね!