こんにちは、Satoriです。
糖質もカロリーも「ゼロ」ということで、ダイエットや糖質制限中の人に、大人気の甘味料「ステビア」。
実は、このステビア、市販品を買わなくても、ステビアの葉さえあれば、家庭でも簡単に、シロップが作れてしまうんです!
ただし・・・
ステビアには、独特の後味と強い苦みがあり、適当に作ってしまうと、苦くて食べられません。
この失敗は、どうしても避けたいですよね。
そこで今日は、私が実験を繰り返して辿り着いた、「一番おいしいステビアシロップの作り方」を、ご紹介したいと思います。
ニーズに合わせて使える、乾燥葉使用、生葉使用、アルコール使用の、3パターンのレシピをご用意しました!
ステビアとは

ステビアは、ハーブ(キク科の多年草)でありながら、 甘さが砂糖の200~300倍もある、とても不思議な植物です。
その甘さから、アメリカでは、単に「sweet leaf」(甘い葉)と呼ばれることもあり、糖質もカロリーも「ゼロ」の甘味料として、もてはやされています。
砂糖を止めたい人や、ダイエットしたい人には、うれしい甘味料です。
一番おいしいステビアシロップの作り方
それでは早速、作り方をご紹介していきます。
乾燥葉使用、生葉使用、アルコール使用のレシピを、順番に見ていきましょう。
乾燥葉を使ったシロップ
ステビアの乾燥葉は、ネットでも簡単に手に入りますので、おそらく乾燥葉でシロップを作る人が、一番多いのではないかなと思います。
乾燥葉は、香りの面では、生の葉よりは扱いやすいですが、それでも苦みなどがありますので、やはりシロップにして使うのが一番いいと思います。
材料
- ステビアの葉(乾燥) 計量カップで50ml
- 水 200ml
調理器具
- ティーポット(または耐熱容器)
- 茶こし
- 鍋

分量は、ステビアと水の割合が「1:4」であればOKよ!
作り方
- 水を鍋に入れ火をつけて、沸騰させる
- ティーポットにステビアを入れ、上から沸騰したお湯を注ぐ
- 5分待つ
- 茶こしでステビアの葉をこす
- 完成!
ポイント
- そのままでも美味しいですが、完成したシロップを、鍋で1/4の量になるまで煮詰めて、濃縮液を作ることもできます。濃縮液は、より少量の使用で甘さを感じられますので、使い勝手がいいと思います。
- また、砂糖で作るシロップのような「とろみ」をつけたい場合には、寒天の粉や、ゼラチンを使うと、上手くできます。
生の葉を使ったシロップ
ステビアは、ハーブの中でも栽培が比較的簡単ですので、家庭菜園で育てている人も、いると思います。
収穫した生葉を、そのままハーブティーに入れて飲むことも出来、アメリカ人の中には「爽やかな風味」という人もいますが、ほとんどの日本人は、青臭くて飲めません(汗)。
このため、ステビアの生葉も、シロップにして使用するのが、一番おいしくいただける方法だと思います。
材料
- ステビアの葉 10~15枚
- 水 200ml
調理器具
- 小さい鍋
- 茶こし
作り方
- 鍋に水を入れ火にかける
- 沸騰したらステビアの葉を入れる
- 30~45秒煮たら火を止める
- 茶こしでステビアの葉をこす
- 完成!
ポイント
- ステビアの茎は、ほかのハーブと同じく、苦みやえぐみが強いですので、使用はおすすめしません
- 葉によって甘さが違いますので、甘さが足りないようであれば、使用する葉の量を増やすか、もう少し煮てみてください
- 生の葉は、乾燥葉より甘味成分が多少抽出しずらいですので、お湯を注いで蒸らすよりは、サッと煮るのがおすすめです
アルコールで抽出するシロップ
シロップを、長期保存したい場合には、アルコールでステビアの甘味成分を抽出することも出来ます。
だだ、アルコールはカロリーが高いですので、「カロリー0」「糖質0」にこだわる場合は、避けたい方法ではあります。
カロリーが高いと言っても、ステビアシロップは少量の使用で甘くなりますので、そこまでこだわらないという人には、使えるレシピかと思います。
材料
- ウォッカ 200ml
- ステビアの葉 乾燥葉:計量カップで50ml、または生の葉:計量カップで150ml

ステビアの葉を計量カップで計る時は、ギュウギュウに詰めなくてOK。葉によっても甘さや苦さは異なるので、あくまでも目分量よ!
調理器具
- ガラス瓶(蓋つき)
- 小さい鍋
- 茶こし
作り方
- ガラス瓶にステビアの葉を入れ、ウォッカを注ぐ
- 蓋をして、36~48時間置く(常温)
- 茶こしでステビアの葉をこし、ウォッカの液を鍋に入れる
- 沸騰させないように注意しながら20~30分弱火~中火で煮る
- 完成!
ポイント
- ウォッカにステビアを入れたまま長期間放置すると、苦くなりますので、2日以上は置かないでください
- 沸騰させてしまうと、これまた苦みの原因になりますので、低温でアルコールを飛ばすようにしてください
私が行った「一番おいしいステビアシロップ」検証実験
実は、私はステビアシロップにはこだわっていまして、どうやったら苦みを抑えて「一番おいしいシロップ」を作ることが出来るのだろうと、乾燥葉を使って、実験したことがあります。
この時は、4通りの方法で、水、またはお湯を使って、ステビアの甘味成分を、抽出しました。
この実験の過程で、「絶対避けたい作り方」も判明しましたので、予備知識として、サラっとご紹介したいと思います。
検証した4つの方法
- ステビアの乾燥葉にお湯を注いで5分置く(一番おいしい作り方)
- ステビアの乾燥葉にお湯を注いで30分置く
- ステビアの乾燥葉にお湯を注いで一晩置く
- ステビアの乾燥葉に水を注いで一晩置く
材料・調理器具
必要な材料や調理器具は、全て同じです。
乾燥ステビアの葉 50ml、水 200ml、ティーポット、茶こし、鍋の5点!
作り方(写真付き)
それでは、とっても簡単な作り方を、写真と一緒に見ていきましょう。
1. ティーポットにステビアの葉を入れる

2. お湯、または水をそそぐ

3. そのまま軽く蓋をして、5分から一晩置く

4. ステビアの葉を茶こしでこす

5. 完成です!

結果発表
それでは、気になる結果を見ていきましょう。

見た目
上の写真だと、放置時間が長いほど黒っぽく見えるかもしれませんが、これは光とカメラの関係だと思います。
実際にはほとんど全て同じ、赤っぽい茶色でした。
味

味に順位をつけると、以下のようになりました。
- 水出し一晩/お湯5分
- お湯30分/お湯一晩
水出し一晩とお湯5分、そして、お湯30分とお湯一晩は、それぞれほぼ同じような味でしたので、このような順位になりました。
しかし、1位と2位には、驚くほどの味の差がありました!
1位の2つがスッキリとした甘さで後味もあまりなかったのに対し、2位の2つは、甘さはより強いように感じたものの、後味の苦さが際立っていました。
煮てみた
より少量で使えるようにするために、濃縮液を作りました。
味が似ていた水出し一晩とお湯5分、そしてお湯30分とお湯一晩を一緒にし、それぞれ鍋に入れて約1/4の分量になるまで煮詰めました。
煮てみた結果
煮てみた結果は衝撃的でした。
見た目

2つの見た目は、煮てみてもほぼ同じでしたが、煮詰まった分、色はかなり濃くなりました。
味(衝撃の結末)

見た目では区別がつかない2つですが、味見をしてみると、元々苦かった方の2つを混ぜたものは、口に入れた瞬間「苦っ!」となり、なんと、甘味料としての使用は不可能でした。
苦みの感じ方は、人それぞれだと思いますが、本当に苦かったです(笑)。
また、一度出てしまった強く苦い後味は、水を足しても軽減されませんでした。
一方の、水出しとお湯5分の組み合わせの方は、煮ることによって甘さが増し、使いやすくなっていました。
もちろん多少の苦みはありますが、ドリンクや食べ物と混ぜると、ほとんど気にならない程度でした。
「水出し一晩&お湯5分」チームの圧勝です!
結論
水出しで一晩置いたものと、お湯で5分蒸らしたものは、どちらとも、使いやすい味に仕上がりました。
ただ、「Time is money(時は金なり)」ですので、結論は出ました。
補足:ステビアごと煮てみた
ちなみに、ステビアを乾燥葉ごと煮たらどうなるのかと思い、やってみました。
結果は、思っていた通り、苦すぎました。
これも、何通りかやってみたのですが、ステビアの葉からは、火力が強ければ強いほど、また加熱時間が長ければ長いほど、苦み成分が出てきました。
ということで、絶対に避けたい、ステビアシロップの作り方は、こちらです。
実験からの学び
- ステビアの甘味成分は水でも抽出できる
- ステビアは高熱で処理するほど苦みが出る
- 一度出た苦みは消せない
- 煮詰めたいときは、先にステビアから甘味成分を抽出し、葉をこしてから煮詰める
- 生の葉と違い、乾燥葉は超短時間煮るだけでも、苦みが強くなる
まとめ
いかがだったでしょうか。
ステビアシロップ作りには、何通りもやり方がありますが、大切なポイントは同じです。
ステビアの葉自体に熱を加えすぎないことですね!
私の実験の結果、乾燥葉の場合、一番手っ取り早く、美味しいステビアシロップが作れるのは、お湯を注いで5分間待つ方法でした。
一番簡単な方法で作ったものが、一番おいしかったのは、意外でした。
自宅でステビアシロップを作りたいと思っている方は、ぜひ試してみてください。
おいしいステビアシロップが、出来ますように!