このような疑問にお答えします。
・カカオが「食べ過ぎると体によくない」と言われる理由6選
カカオと言えばアメリカでは「元祖スーパーフード」とも呼ばれ、私もブーム中はその魅力にとりつかれていました!
カカオはミネラルやポリフェノール(抗酸化物質)を豊富に含むため、ありとあらゆる健康・美容効果が期待されています。
・血圧やコレステロール値の改善
・PMSの軽減
・心血管疾患のリスク減
・脳機能の向上
・うつ症状や精神不安の改善
・2型糖尿病の症状改善
・ダイエット効果
・発がんリスク減
・喘息の改善
・アンチエイジング効果
ちょっと信じがたいぐらいの効果ですよね!
まさに、魔法の食品ですね!絶対食生活に取り入れたいです。
でも、こんなうまい話ってある?そもそも、たくさん食べていいような味してないけど。慣れてない私が悪いの?
私もカカオにハマった当初はたくさん食べていましたが、しばらく経って「たくさん食べるのは良くない」と耳にし、そこから心配になり色々と調べ始めました。
そこで今日は、カカオを食べ過ぎることによるリスクや副作用についてまとめていきます。
より安全にカカオを食べる方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
カカオが「食べ過ぎると体によくない」と言われる理由6選
- 脂肪分を多く含む
- カフェインを含む
- 刺激物質を含む
- 中毒性がある
- 自然毒(カビ)の問題がある
- 伝統的に食品として食べられていない
上記の6点になります。
順番に見ていきましょう。
脂肪分を多く含む
カカオは脂肪分が多く、カカオニブの約50%はココアバター(カカオ豆から抽出される脂肪分)だと言われています。
カカオパウダーに含まれる脂質は大さじ1杯に約0.7gほどですが、カカオはダークチョコレートやスイーツとして食べる人が多いため、食べ過ぎによる肝臓の疲弊が懸念されています。
また、脂肪の中でも現代人が摂りすぎているオメガ6脂肪酸を多く含んでいるため、食生活が乱れている人はカカオの摂りすぎによる体内の炎症の悪化に注意が必要です。
カフェインを含む
カカオパウダーにはカフェインが含まれているため、敏感な人は食べ過ぎることで不眠や睡眠障害を起こす恐れがあります。
今ウチにあるNAVITASのオーガニックカカオパウダーについて調べてみると、1日の摂取目安である大さじ2.5杯(15g)に含まれるカフェインは49mgとのこと。
ちなみにこれは、コーヒ1/2杯(100ml)に含まれるカフェインと同じか少し少ないぐらいです。
カフェインが苦手な人は、多量摂取や午後遅い時間の摂取は避けたいところです。
刺激物物質を含む
カカオはには、カフェイン以外にもテオブロミンと呼ばれる神経を刺激する物質が含まれているので、食べることでドーパミン、セロトニン、アドレナリンなどの「幸せホルモン」が分泌されます。
ただし長期間多量に摂取することは、神経を刺激し続けることであり、その結果として副腎疲労の原因になってしまうことがあります。
気分が不安定な状態や気力が出ない状況が続くようであれば、カカオはしばらく控えるか量を減らした方がいいでしょう。
アメリカでローフードが流行った時、一番よく聞いたのがカカオによる副腎疲労。
「健康な食生活を心がけてるのに、とにかく体がダルい!気力が出ない!」と言う人・・・カカオ食べ過ぎてませんか?
中毒性がある
カカオを食べると脳が刺激され、スッキリ幸せな気持ちになりますが、この脳を刺激する効果には中毒性や依存性があります。
コーヒーを飲み過ぎると「コーヒーを飲まなければ体が動かない」という依存状態に陥ることがありますが、それと似ています。
チョコレートに含まれる刺激物質は多くはないですが、カカオパウダーやカカオニブを毎日欠かさず食べている場合には注意が必要です。
自然毒(カビ)の問題がある
カカオ豆は湿気に弱く、カビやマイコトキシン(カビ毒)が発生しやすいことで知られています。
発ガン性のあるアフラトキシン(カビ毒の一種)が検出されることもあるため、信頼できる会社から購入することで、出来る限りのリスク回避をするのがオススメです。
しかし、ナッツなどもそうですが、植物のカビやカビ毒混入を完全に防ぐことは難しいため、常識の範囲を超える摂取は控えた方が安全と言えます。
伝統的に食品として食べられていない
カカオは中央アメリカの先住民が昔から大切にしていたスーパーフードですが、実は彼らはカカオを食品として食べてきたわけではありません。
歴史的にカカオは次のような用途でごく少量食べられてきました。
- 民族の宗教的な儀式で使われる幻覚剤として
- 下痢、サソリによる中毒、腎臓疲労・感染症などの治療薬として
「アステカ神話の神、ケツァルコアトルからのギフト」と信じられていたカカオは、神聖なものとして、儀式での使用や漢方的な使われ方をしてきたことが分かっています。
つまり、先住民はカカオを日常的に食べていたから健康的だった、ということではありません。
さて・・・
カカオの食べ過ぎによる副作用が分かったところで、次に「より安全にカカオを食べる方法」を解説していきます。
より安全にカカオを食べる方法(ポイント3つ)
- 商品選びに注意
- 食べる量に注意
- 保管方法に注意
上記の3点です。
順番に解説していきます!
商品選びに注意
実際にカカオに混入しているカビの量などを知ることは出来ないので、出来るだけリスクを回避するという意味で、高品質の商品を購入しましょう。
「高品質」の基準にも色々あると思いますが、私は次の6つは必ずチェックしています。
- 生産地の表記がある
- 出来ればシングルソース(特定の産地、特定の農家など)
- フェアトレード
- B企業認定
- オーガニック認定
- Non-GMO認定
オーガニックやNon-GMO認定の落とし穴は、お金がある大きな企業であれば、比較的簡単に取れてしまうということです。
そして、巨大食品会社の場合いくつもの産地から一番安いカカオを買い付けてブレンドするため、品質の面で不安が残る場合が多いです。
そこで大切になってくるのが、産地の表記やシングルソースからの原料調達ですね。
B企業認定とは、サスティナブルで環境に優しい会社の認定のこと。
今ウチにあるのは先述のNavitasのカカオパウダーです。
この商品は厳密にはシングルソースではないですが、ペルー産ですね。
食べる量に注意
カカオは食品なので、食べる量に制限などはありません。
ただ、私の肌感覚では、「体重50キロあたりカカオ豆3〜4個ぐらいが1日の上限」と考える人が多いようです。
パウダーの場合、スプーン小さじ1杯ほどでしょうか。
個人的には、昔カカオパウダーのパッケージに書かれていた1食分(大さじ2.5杯)を毎日食べていたら、2週間も経たないうちに副腎疲労のような症状が出始めました。
ただし、これはあくまでも継続して毎日食べ続けたらの話なので、「食べ過ぎたな」と思ったら、食べない期間を作れば問題ないと思います。
手作りチョコなんて、大さじ2.5杯では到底足りないですよね!
保管方法に注意
カカオはカビが繁殖しやすいので、風通しのよい冷暗所で保管しましょう。
またiherbなどでアメリカの商品を買う場合は、袋のチャックが上手く機能しないことも多いので、別の密閉容器に移し替えるのもおすすめです。
冷凍庫や冷蔵庫での管理は、取り出すたびに湿気が入るためおすすめできません。
まとめ:カカオは量に気をつけて美味しく食べよう!
記事の内容をまとめます。
- 脂肪分を多く含む
- カフェインを含む
- 刺激物物質を含む
- 中毒性がある
- 自然毒(カビ)の問題がある
- 伝統的に食品として食べられていない
このような理由から、カカオは品質や食べる量・頻度には注意したい食品です。
緑茶でさえ度を超えて飲みすぎると胃が痛くなりますし、葉物野菜も特定のものばかり大量に食べると腹痛を起こすことも珍しくありません。
スーパーフードも「加減」が大切ですね!
それでは本日は以上です。
カカオが健康や美容にいいと聞いて食べてるけど、副作用とかはないのかな?すごく苦いしちょっと心配!