このような疑問にお答えします。
・オートミールにはグルテンが入ってるの?
・オートミールのグルテンは避けた方がいい?
・オートミールのグルテンを避ける方法
日本でも食べる人が増えてきているオートミール。
グルテンフリー食品として売り出されることも多いオートミールですが、「実はグルテンフリーじゃないらしい」とのウワサが広がっています!
本当のところはどうなのでしょうか?
そこで今日は、この噂の真相を解明していきたいと思います。
後半ではグルテンフリーオートミールの見分け方も説明しているので、ぜひ最後までごらんください!
Contents
オートミールにはグルテンが入ってるの?
オートミールの原料であるオート麦自体はグルテンフリーですが、実はこのオート麦が「オートミール」として加工され消費者の手にわたる頃には、グルテンが混入している可能性があります。
では一体どうして、オートミールにグルテンが混入してしまうのでしょうか?
オートミールにグルテンが混入する理由3選
以下の3つのタイミングで、オートミールにグルテンが混入する可能性があります。
- 栽培・収穫時
- 加工中
- 箱詰め中
順番に見ていきましょう。
栽培・収穫時
オート麦は、ほとんどと言っていいほどグルテンを含む穀物の近くで栽培されています。
このため、風向きや天候、または共通の用水路の使用などを通してグルテン汚染が起こります。
そして、オート麦の収穫後も、特にグルテンを取り除く作業などは行われません。
小麦
大麦
ライ麦
ライ小麦(Triticale:小麦とライ麦を掛け合わせたもの)
加工中
オート麦は小麦などのグルテンを含む穀物と同じ工場で加工され、全く同じ機械で処理されることもあります。
また、小麦などが加工される場合、粉末(小麦粉)などのとても粒子の細かい製品になります。
このため、別の機械で処理したり、清掃を徹底していたとしても、グルテン汚染を100%防ぐことは不可能です。
箱詰め中
オートミールの箱詰め作業中には、ドライフルーツ、ナッツ、シナモンなどのスパイス、甘味料、香料、各種添加物などが足されることがあります。
これらの追加材料は、他の工場で加工されたものが運ばれてくるので、すでにグルテンが混入している可能性があります。
オートミールのグルテンは避けた方がいい?
オートミールに混入するグルテンは微量なので、ほとんどの人は避ける必要はありません。
例えば、ダイエットや美容目的でグルテンフリーをしている人は、心配しすぎないでOKということです。
逆に、以下の人は注意が必要です。
- セリアック病(グルテンによって引き起こされる自己免疫疾患)の人
- アレルギーがある人
- 過敏症(遅延型アレルギー)がある人
これらに該当する人、また別の理由で100%グルテンを避けたい人は、「グルテンフリーのオートミール」を探して購入する必要があります。
このあと、オートミールのグルテンを避ける方法を解説していきます。
ここまで読んで「わざわざグルテンフリーのオートミールを買う必要はないかも?」と思った人は、こちらの記事で紹介しているオートミールをおすすめします!
オートミールのグルテンを避ける方法
最初に言っておくと、日本では、グルテンフリーのオートミールはまだまだ手に入りずらいのが現状です。
特に国産はグルテンフリーに配慮された商品がほぼないので、基本的にはアメリカなど海外からの輸入品を買うことになります。
そして、海外のオートミールを買う時のポイントは1つ!
「グルテンフリー認定」の商品を購入すること
これについて、以下の2点で詳しく説明していきます。
- 「グルテンフリー」表示があれば大丈夫?
- 信頼できるアメリカのグルテンフリー認定マーク4選
「グルテンフリー」表示があれば大丈夫?
基本的には「グルテンフリー」の表示があれば大丈夫ですが、確実にグルテンを避けたい人・避けなければいけない人は、グルテンフリー「認定」を確認することが重要です。
というのも、「グルテンフリー」という言葉はとても曖昧で、日本には商品に記載する際の規制などがありません。
アメリカの場合、一応ルールはあります。
グルテンの含有量が「20ppm(パーツ・パー・ミリオン)未満」の商品に限り、「グルテンフリー」の表記が許可されている。
ただし、この表示はFDAが認定するわけではなく、自己申告制なんです!
つまり、FDAは、特定の商品が本当にグルテンフリーかどうかを調査したりはしていませんし、製造元も嘘の表記を絶対にしないとは限りません。
このため、購入時には民間団体による「グルテンフリー認定マーク」が重要な目印になってきます。
信頼できるアメリカのグルテンフリー認定マーク4選
- Gluten-Free Certification Organization (GFCO)
- National Sanitation Foundation International (NSF)
- Gluten-Free Food Program (GFFP)
- Gluten-Free Certification Program (GFCP)
上記の4団体が、アメリカでは最も有名です。
ヨーロッパなどにも独自の認定団体があると思いますが、オートミールの場合はアメリカからの輸入品が圧倒的に多いので、まずはこの4つを押さえておくといいと思います。
認定マークと一緒に紹介していきます。
Gluten-Free Certification Organization (GFCO)
アメリカの食品を買うことがある人は、見たことがある人も多いと思います。
おそらく、アメリカで一番有名なグルテンフリー認定マークです。
National Sanitation Foundation International (NSF)
1944年に設立された、歴史のある食品検査会社による、グルテンフリー認定プログラムです。
Gluten-Free Food Program (GFFP)
アメリカやカナダのセリアック病協会に支持されている、グルテンフリー認定プログラムです。
Gluten-Free Certification Program (GFCP)
Allergen Control Group(アレルゲンコントロールグループ)とCanadian Celiac Association(カナダ・セリアック病協会)が始めたグルテンフリー認定の団体です。
認定マークには、このプログラムをアメリカで導入した「BEYOND CELIAC(ビヨンドセリアック)」の名前が入っています。
まとめ:グルテンフリーのオートミールを食べたい時は、「グルテンフリー認定マーク」を探そう!
内容をまとめます。
- オートミールの原料であるオート麦自体にグルテンは含まれていない
- オート麦の栽培やオートミールの加工中にグルテンが混入することがある
- ほとんどの人は「グルテンフリー」を買わなくてもOK
- グルテンを100%確実に避けたい場合は、「グルテンフリー認定マーク」を目印に
繰り返しになりますが、日本でグルテンフリーのオートミールを購入するのはそう簡単ではありません。
穀物(種)にあたるので、iHerbなどのサイトからも購入できない場合が多いです。
また、先日のブログ(【失敗なし】オートミールの選び方とおすすめ3選)でも話しましたが、オートミールはぜひオーガニックを買いたい食品なので、「オーガニックでグルテンフリー」となると、さらに見つけるのが難しくなります。
ぜひ、今後日本でも取り扱いが増えて欲しいものです!
それでは、本日は以上です。
参照
- FDA公式サイト:Gluten and Food Labeling
オートミールにはグルテンが入ってるって聞いたけど、本当かなぁ?もし本当なら、オートミールのグルテンを避ける方法はないの?